【狩猟のこと】「わたし、解体はじめました〜狩猟女子の暮らしづくり〜」を読んでみた感想
こんにちわ!@KaZuOkA0412です。
全然関係無いがTwitter上で『狩猟』と検索するとほとんどモンハーで埋め尽くされてるんだが...これをいつかリアルなハントツイートで埋め尽くされることを願う(切)
スマホのモンハンが2周年アップデートでさらに遊びやすく!
— 2nd凛パクト (@J_x1005p) August 29, 2017
あの手強いモンスターも狩りやすくリニューアル!
新しい狩猟生活が幕を開ける!今すぐ狩猟の世界へ!!!https://t.co/a0uHzZZiTs#MHXR pic.twitter.com/Tsw6PNmfut
ということで今回は、久しぶりに『狩猟』についての本を手に取り考えました。
3.11をきっかけに『自分の暮らしを作る』活動をスタートし、2013年には狩猟免許を取得し、自分で解体まで行っているバイタイリティーの塊のような方が書いている本『わたし、解体はじめました〜狩猟女子の暮らしづくり』を今回は紹介したいと思います。
書評というよりも読んで感じたことなどを思いのまま綴っているので、まとまりの無い内容になっている可能性が大です (笑) ご了承くださいませm(_ _)m
狩猟女子、畠山 千春さんについて
▲笑顔が素敵ですね。
名前:畠山 千春
住まい:福岡県
2011年の東日本大震災をきっかけに、大量生産大量消費の暮らしに危機感を感じ「自分の暮らしを自分で作る」ベク、鳥などを解体する屠殺(とさつ)の勉強を開始。屠殺ワークショップを開催し大人から子供まで一緒になって命と向き合う場を提供している。(畠山さんが運営するブログ「ちはるの森」より参照)
ブログ:ちはるの森
Twitter:@Chiharuh (chiharuh.jp)
Facebook:https://www.facebook.com/chiharuh
畠山 千春さんのインタビュー記事も面白いっ!ので要チェック!
自分自身で生き抜く
『家族を守りたいから、まず自分自身が絶対に生き抜くこと。生きていたら必ず会える。そうすれば、家族を助けられるから。』
この畠山さんのお父さんが発した言葉は大げさなように聞こえるかもしれませんが、とても大切なことを言っていると思います。
本の中でも書かれていますが、僕らは消費社会の中でこそ生きて行くことができます。むしろ、ほとんどの人が消費社会でしか生きることができません。
もし万が一、電気や水道などのインフラが使えなくなり、コンビニやスーパーで普段当たり前に買っているものが手に入らなくなってしまったら?
『いやいや、そんなことありえないから』
と思う人が99%だと思う。自分もそう思った。
でも、3.11という大災害が起こりインフラや食糧の流通が完全にストップしてしまった現実があります。誰もそんな大地震が来るなんて予期してませんでしたよね。
これからも何が起きてもおかしくない時代です。家族を守るためにはどうすれば?と自問自答した時に、出た答えは『生きる力』をつけるです。
その『生きる力』の一つに『狩猟』があると思います。狩猟は人類が初めて食糧を手にするために学び培った世界最古のスキルです。
大都市にいるとすべてのスケールが大きくなって、物事の最初から最後までがちゃんと見えません。何よりも効率が重視され、出来上がった「結果」だけが遠くから運ばれてきます。実際に自分の手を動かさなくても済むようになるから、感覚が鈍くなっていく。
きっと暮らしの中には、もっともっといろいろな感覚があるはず。省略されてしまっているだけ。
誰かが今も魚や動物を狩って捌いてスーパーやコンビニで並べられる状態にしてくれています。 考えは人それぞれですが、少なくとも子供には「結果」だけを見て育って欲しくないと、そう思いました。
世の中の仕組みに疑問を持ち行動し続ける畠山さんの姿勢に惚れ惚れしました。自分も少しずつですが、一歩ずつ学んでいければと思います。
烏骨鶏を育てていただくまで
畠山さんは、様々な鳥獣を解体し食しているようですが、その中でも烏骨鶏を育てて食べるまでのストーリーには驚きました。 本には、烏骨鶏をペットのように育て可愛がり、最後には自分の手で締め、解体して食すところまで体験しています。その途中途中で感じる「感覚」や「感情」などが事細かく書かれているので、とても考えさせられました。
自分もそのような体験をして初めて生き物の有り難みを感じることができるのかな、と。細かい描写には読者を惹きつける内容になってます。
狩猟の世界も少子高齢化
『猟師はなぜ存在するの?』
本の中でも少し触れていますが、昔は狩猟を生業として生活していた人たち(いわゆるマタギ)がいました。現代は、家畜や工場生産で十分な食料が手に入るため猟師の役目が減ってきてしまいました。
現代では、クレー射撃場でレジャー感覚で楽しむ方もいる中、ほんのわずかですが猟師として生計を立てている方々もまだ存在します。
イノシシやシカやサルは農作物を荒らし農業に多大なる損害を出しています。シカも近年爆発的に増えていて、山の草木を食べつくしてしまうため、それが山の土砂崩れを引き起こす原因となってしまったりと、これらの害獣をある程度人間の手で減らさなければ、農家の方々が困ります。
別の記事でも書きましたが、猟師の世界も少子高齢化の問題にぶつかっています。
kazusenangkazu.hatenadiary.com
少しでも多くの人に猟師という世界を知ってもらい、そこから食べ物や生き物について考えるチャンスが増えるといいなと個人的には思います。
「ジビエ肉ウマそう!」「ハンターかっこいい!」というシンプルな理由から狩猟免許取得まで考えるようになった僕ですが、少しでも他の若者にもそう思ってもらえるように狩猟の世界について書いていきたいと思います。
あっ、興味ある人にとっては朗報ですが
近々、畠山さんが遥々福岡から東京に来られるようです!
解体ワークショップは要チェックです!
まとめ
これから狩猟にチャレンジしたい方にはとてもいい本だと思います。狩猟の中でとくに1番大変な部分である生きた動物を締める(止めさし)時の心情などがとてもリアルに書かれてるのでイメージが湧きます。文章だけでもダメな人はダメかもしれませんが…それくらい事細かに文章で表現されています。しかし、それを乗り越えてこそ一人前の猟師になれるのかな。
ぜひ福岡に帰省した際には、糸島のシェアハウスを訪れてみたいと思います。
▼福岡県の糸島にある「いとしまシェアハウス」(Facebook))
www.facebook.com
それではまた!
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